Mana Blog Next

自宅IoT、仕事と家庭、カメラ、筋トレ生活

ラズパイ400を使うために「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の届出をしました

どうしても Raspberry Pi 400 を一足先に検証したくて・・・特例制度の届出をしました

2020年11月に英国で発売されたキーボード一体型の「Raspberry Pi 400」。日本国内では技適取得の関係で2021年春に発売されます。

このモデル、現時点では技適未取得機器になるのですが、どうしても検証したくて、総務省に「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の届出をしました。

「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の届出をするまでに色々と手間があったのですが、無事に届出を提出することができました。

ただし、短期間の検証になるため、期限までに廃止届を出す必要があります。また、検証場所についても届出をした指定住所内でのみ実験・検証可能となりますので、登録した実験住所以外の場所で使用することはできません。

特例制度の申請の手間を考えると、日本国内の正規品を待った方がいいかと思います。ただし、マイナンバーカードを既に持っているなら申請も手軽にできるかと思います。

f:id:mana-cat:20210111100158p:plain

私と同じように「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」で届出をしたい方がもし居たら、参考になるかもしれないので記録を残しておきます。

Raspberry Pi 400 を購入する

PimoroniでRaspberry Pi 400 のUS配列モデルを購入。元々USキーボードしか使わないので好都合でした。

Raspberry Pi 400 – Pimoroni

購入後、2週間後に届きました。結構時間がかかったね。ちなみに価格は送料込みで9,385 JPYでした。日本の販売予定価格を考えると、海外からの送料があるため1000円程度高く付いたかもしれません。

f:id:mana-cat:20210111102720p:plain

到着を待つ間、並行してマイナンバーカードの申請を行いました。

マイナンバーカードを申請する

「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」を届け出るためには、まずは本人確認する必要があります。
その方法は2通りあって「対面による窓口での本人確認」か、「電子署名を用いたオンラインでの本人確認」(法人の場合は商業登記電子証明書などの電子証明書、個人の場合はマイナンバーカードの署名用電子証明書を用いた電子署名)のどちらかが必要です。
本人確認ができたら、実際に届出をすることができます。できる限り対面は避けたいので、今回は後者を選択しました。
(コロナの影響で本人確認の特例措置があったのですが、タイミング的に現時点ではもう終わっている...)

私の場合は、マイナンバーカードを持っていなくて、手元にあるのは「マイナンバー通知カード」のみ。すぐさまマイナンバーカードを申し込みました。

なんと、今ではマイナンバーカードの申請はスマホだけで完結するようになっています。これは便利です。

一点だけ伝えたいのは、自分自身のマイナンバーカードが完成してもすぐには受け取れません。申請タイミングによっては混み具合が異なるかと思うのですが、私の場合は申請から通知書が届くまで1ヶ月かかりました

マイナンバーカード受け取りのために日時予約をする

マイナンバーカードは自宅にポンッと届く訳ではなくて、自治体のマイナンバーカード窓口で受け取る必要があります。マイナンバーカードに格納される電子署名のパスワードを窓口で設定する必要があるからでです。

私の住んでいる自治体では、マイナンバーカードの受け取りに事前予約が必要でした。予約用サイトを確認すると、2週間後しか空いていなくて、仕方なく土曜の朝9時に予約を入れました。

区役所でマイナンバーカードを受け取る

受け取りのために持っていくもの。マイナンバーカード通知カード、顔写真付きの身分証明書、通知はがきを持参して行きました。

マイナンバーカードのパスワードを事前に決めておく必要があるのですが、アルファベットは大文字で指定する必要があるらしく、書き直しになりました。。

無事にマイナンバーカードを受け取れました!よし、これでマイナンバーカードを使って本人確認できるぞと喜んでいたのも束の間、区役所の方から「電子申請できるのは、システムの関係上マイナンバーカードを受け取ってから1週間後です。詳しくは利用ガイドのパンフレットを帰宅してから読んで下さい」とパンフレットを渡されましが、そういった事は一切書いておらず、かなし~。今でも、この理由は分からないままです。

年末年始に検証を楽しむ予定が、丸っとできなくなりました。

ICカードリーダーを購入する

マイナンバーカードによる本人確認に必要なもので、対応しているICカードリーダーが必要でした。私が持っているのは古のパソリしかなくて、新たに購入が必要で、でもタイミング的に確定申告で市場在庫が枯渇。

メルカリで動作しそうな中古を購入。購入した、NTT COMのCLOUD2700、ちゃんと動いて電子申請に使えました。中古だけど1500円の出費。

Windowsのデバイスマネージャーでも問題なく認識されています。

f:id:mana-cat:20210111105627p:plain

中古市場でもICカードリーダーが高騰していますが、これでも動くので安く済ませたいならオススメ。(中古だと動作保証がないので自己責任になりますが)

JPKIをインストールする

ブラウザ経由で電子証明書の情報を渡すため、利用者クライアントソフト「JPKI」をインストールします。

www.jpki.go.jp

その画面がWindows98ぐらいの時代っぽくてとても懐かしい気分に。無事にインストールできました。

f:id:mana-cat:20210111103233p:plain

電子申請で本人確認する

やっと「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の届出が目前に。

www.tele.soumu.go.jp

無事に本人確認ができた!?と思ったら、Chromeでは読み込みに失敗。

Internet Explorer必須

よくよく調べると、Windowsの場合だと利用者クライアントソフトがサポートするブラウザはInternet Explorerのみといった制約があり、今持っているPCで初めてInternet Explorerを起動しました。20分ぐらいハマっていて時間が勿体なかった。

Windowsをご利用の方 | 公的個人認証サービス ポータルサイト

忘れず、アドオンのマイナポータルAPを有効にします。

f:id:mana-cat:20210111105320p:plain

ようやくマイナンバーカードを使った本人確認ができました。

f:id:mana-cat:20210111123301p:plain

Windows PCで申請する場合、サポートブラウザがInternet Explorerだけなの、このご時世に何故なんだろ・・・どこかで見たような事象だな・・・とふと思って、この記事を発見。先にこの記事をよんでおけば無駄にハマらなくて済んだかもしれないと後悔。

comemo.nikkei.com

「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の届出をする

最後に「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の届出をして、無事にRaspberry Pi 400 を期限内まで使えるようになりました。

f:id:mana-cat:20210111123621p:plain

これがやりたかった!この目的のために、色々と手間がかかりました。

Raspberry Pi 400 実験開始

f:id:mana-cat:20210111104705j:plain

マイナンバーカードの申請に時間がかかり、 Raspberry Pi 400の購入から約2ヶ月かかりましたが、無事に実験を開始できることになりました。

ただし本届出は180日間以内の使用に限定され、かつ期限内に廃止届を出す必要があります。それまではじっくり検証していきたいと思います。

まとめ

「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の本人確認のためには、総務省窓口での本人確認か、オンラインでマイナンバーカードによる電子証明を行う必要がありますが、現時点でマイナンバーカードを持っていなかったら、窓口に問い合わせた方がいいかもしれないです。かなり時間がかかります。。

また、Raspberry Pi 400に関して言うと、もうすぐ国内でも技適付きのモデルが発売になるので、それを待っておく方が得策かもしれません。それでも一足先に使ってみたい方、この記事を参考にして届出をしてみてください。