入院、出産、退院を通して、たくさんの経験をしました!ということで、メモ程度に残しておくことにします。これから出産する方への参考になったら幸いです。
出産までの出来事
破水から出産まで、時系列にまとめてみました。ちなみに、東京都在住の会社員が産前産後休暇を取得し、出産一時金を取得したケースになります。
- 9月11日14:00頃
- 外出したくてワクワクしてたのに、急にお腹が痛くなる。
- 9月11日14:50頃
- 少量の破水らしきものを発見。夫に相談後、すぐに病院へ電話。
- 病院「診てみないと分からないので、今すぐきてく来て下さい」と返事あり。
- 9月11日15:30頃
- 夫と一緒に病院へ。検査で部分破水であることがわかる。入院確定ですぐに病室へ。
- 9月11日21:00頃
- 陣痛が来ないので、夫は一旦帰宅。
- 9月12日
- まる一日陣痛がこなかったため、明日も陣痛が来なかったら陣痛促進剤を投与することになる。
- 出産を急ぐ理由は、破水したままの状態で放置してしまうと、感染症の危険性が高くなるため。破水してから2日以内に出産をする必要があるとのこと。
- 9月13日9:30〜
- 案の定、陣痛がこない。朝から陣痛促進剤を投与開始。陣痛室へ移動される。
- 陣痛室では一人っきり。前日が満月だったため、昨日のうちに出産した妊婦が多かったとか…。ということで、持ち込んだPerfumeのCDをガンガンかけることにした。
- 9月13日12:30頃
- じわじわ陣痛がきた。昼食後に完全破水し、ベッドが水浸しに。。助産師さん2人がかりで着替えやベッドのシーツ替えをしてもらった。。
- 9月13日12:45頃
- 夫到着。ナイスタイミング。
- 9月13日15:30頃
- 5分間隔の陣痛になり、いよいよ本番になりつつあるところ、陣痛がくる度に胎児の心拍数が極端に落ちるという異常があった。。
- 緊急診断の結果、「旋回異常」と診断。このまま自然分娩になると母子ともに弱ってしまう危険性があるため、急遽 帝王切開することに。
- 9月13日16:00頃
- 帝王切開のための同意書や、手術のための準備開始。助産師さんにアソコの毛を剃られるわ、尿路に管を通されるわで急展開(笑)
- 9月13日16:30頃
- 手術室へ入る。夫は待合室で待つことに。
- 胸から下までの麻酔をされ、意識はある。…朦朧としているけど。エコノミー症候群予防の白いタイツを履かされ、髪にはキャップ、口には酸素マスク、腕には点滴などの状態で、ああ、完全に手術が始まります状態。
- 手術室の麻酔師、助産師はすべて女性。とても安心できた!麻酔が完全に効いたところで帝王切開術開始。
- 9月13日17:37
- 男児出産。3228g、50.0cm、在胎期間39週1日。
- 一足先に、待合室で待機中の夫と産まれたばかりの息子がご対面することに。
- 9月13日18:00頃
- 手術は無事に完了。夫に付き添われ、病室へ移動することに。
- ちなみに、手術当日は帝王切開で自力で立つことはできず、尿路にも管を通されていた状態だったので、やむを得ず大部屋ではなくて個室にしました。
- 完全個室で1日\21,000、シャワーとトイレ共同の個室だと1日\14,000。もちろん、安い後者の方を選ぶ。。
出産から退院までの出来事
- 9月13日
- 産まれて2時間後に母乳をあげるように薦められる。術後のこの日は絶食状態だったせいか、母乳は全く出ず。
- 9月14日
- この日はおかゆ食のみ。午後からベッドから立ち上がるトレーニングを開始し、なんとか自力で歩けるようになる。
- 9月15日
- 通常食に戻る。そして念願の母子同室開始。しかし、まだ術後の疲れが残っているのか母乳がなかなか出ずに、息子は朝方までぎゃん泣き。申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
- 9月16日
- 朝いちの新生児診断で、息子の血糖値が非常に低いと診断。「新生児低血糖症」という症状で、すぐさま人工乳(要するにミルク)を与えられる。ミルクを与えられた後は、通常の血糖値に戻ったのでホッとする。
- そして今日から3日間は新生児治療室という場所に入って、24時間モニタリングを受けることになる。「新生児低血糖症」の治療費は、ひとまずは自費になるって言われた。。息子が健康保険に加入すると、保険が適用されて後日返金はされるらしい。。
- 9月16日〜9月18日
- 落ち込んではいけないと思って、新生児治療室へ3時間毎に通う。深夜も明け方ももちろん通う!おむつ替えやミルクをあげて、自分ができる限りのことを行った。
- そして、9月18日の午後から母子同室の許可が再度出た。血糖値の値も常時正常。
- 9月19日
- 血糖値の値が下がった。異常値ではなかったけど、医師の診断で必ず3時間毎に50ml以上のミルクまたは母乳を摂取するように指示された。退院まで、母乳で足りない分をミルクで補充するように、授乳時は息子の体重を毎回計測した。
- 9月20日
- 退院前日。母子ともに退院前診察を受け、異常ないことを診断。
- ただし、私自身は便秘厳禁。便秘を2日以上してしまうと、手術した箇所が癒着してしまうリスクが極端に高くなるため。もともと便秘気味なので、これは大変だ…と医師に相談したら、妊婦・授乳時にも飲める下剤を処方された。
- 昼食には「お祝い膳」を頂きワクワク。同日に退院するママ3人と一緒に食事を楽しみました。
- 9月21日
- 台風の日に退院。11時に無事退院!
反省点
- 病院の方針をきちんと理解していなかったこと
- 病院の方針が「自然分娩」「母子同室」「母乳推進」だったため、今回息子が新生児低血糖症になったときに「出来る限り母乳で育てよう」といった方針が影響してしまい、母子の状態に応じて、柔軟に対応できる体制では無かったのだと思います。
- 私自身も、そのような病院の方針を十分に理解して、例えば「帝王切開で母乳が出にくいからミルクを与えて欲しい」など、強く要望を出せなかった事にとても反省しています。初産だったので何がなんだか分からない、といった経験不足は仕方無いのかもしれませんが、息子を危ない状況にさせてしまったことは、とても申し訳なく感じています。
- 帝王切開になることを想定していなかったこと
- 定期検診では毎回異常はなかったので、自然分娩の予定でした。ただ、いざという時は帝王切開になる可能性もある…ということは心の片隅で覚悟はしていました。
- ただし、事前申請が必要である「限度額適用認定」を申請していなかったため、事後申請である「高額医療費」の申請を行うことに。帝王切開は健康保険が適用されることを全く把握していなかったのです。。詳しくは以下のリンクを参考にしてください。
- 「帝王切開ナビ」帝王切開の出産費用について: 高額療養費
- 入院中の着替えが足りなくなったこと
- 着替えは多めに用意しておけばよかったなと思います。何故かというと、自然分娩での入院期間は最短で5日間。私は、部分破水して入院したので11日間も入院していました。もちろん、最低限の5日分の着替えしか用意しておらず、夫に洗濯したものを持って来てもらうなどを考えましたが、「箪笥のあそこに入っている○○を持って来て欲しい」と夫に話しても、入院中に必要な産褥ショーツがどれなのか分かる筈はありませんし、室内干しの洗濯物がすぐに乾く筈がありません。
- ということで、急遽「無印良品」のネット通販を利用して、入院中の着替えを用意することに。
よかった点
- 助産師の方々がとても親切だったこと
- 助産師の誰もがとても親切で、この病院で本当に良かったなぁって思いました。
- 食事が美味しかった
- 食事が薄味で、なおかつ毎日のメニューも選択制になっているので、入院中の楽しみになりました。
- 個室を選んで良かった
- 息子が新生児低血糖症になり、新生児治療室で3日間治療を受けたことにより、少し落ち込んでいました。もし大部屋を選択していたら、他の母子の姿を見て、もっと落ち込んでいたかもしれません。
- 個室であったからこそ、自分のペースで進めることができたと思います。
- Androidアプリ「陣痛時計」があって助かった
- 陣痛がくる間隔を記録するアプリ「陣痛時計」があってとても便利でした。記録するどころではない位痛かったので、「痛みがきた!」「痛みが引いてきた」と思ったらアプリをポチッと押すだけで、これだけでも本当に助かった。無料アプリだし、iPadやiPhone用にもあるみたいです。
入院費用
これまでずっと疑問だったのが、出産のための入院費用。帝王切開でどの程度かかるのか私自身も知りませんでしたので公開したいと思います。これから出産する人への参考になれば幸いです。
入院費用総額
\800,510-
入院費用内訳
- 分娩介助料 \156,000
- 新生児管理保育料 \82,380
- 処置・手当 \7,000
- 産科医療補償制度 \30,000
- その他 \3,440
- 室料 \126,000
- 一部負担金等 \178,310
- 新生児低血糖症治療費 \217,380
出産一時金の直接支払制度を利用していたので、入院費用総額から42万円を差し引いた金額を支払っています。ということで、会計時の自己負担額は約38万円になりました。
前述した内容も含まれていますが、出産一時金の他に、以下のような出産時に補助してくれる制度などを利用すると負担は軽くなりますから、忘れずに申請を。
- 出産手当金が支給される
- 新生児低血糖症の治療費は健康保険が適用される
- 帝王切開にかかった費用は高額医療費の申請ができる
- 確定申告の医療費控除で還付金が支給される
- 運良く生命保険に加入していた…帝王切開にかかった分の保険金が下りる (20万円程度)
その他、赤ちゃんが健康保険に加入すると、住んでいる自治体によっては「乳幼児の医療費助成制度」を受けることができます。助成の範囲は自治体によって異なるみたいなので、事前に確認しておいた方がいいでしょう。ちなみに、東京都の場合だと健康保険と組み合わせて全額免除になります。
ということで、上記のようないろんな制度があるので、事前にいろいろと知っておく必要があるなぁと!今回得た知識で、2人目を産むときは戸惑わないようにしよう(笑)
追記。「新生児低血糖症治療費」は息子の健康保険加入により8割還付され、残りの2割は新生児医療証の事後申請により還付されました。
また、帝王切開が高額医療にあたるため、約15万円の還付がありました。
よって、出産に80万円近くの出費がありましたが、還付金と保険金で55万円ほど戻ってきたのです。出産一時金42万円と健康保険組合の祝金10万円を含めると107万円。帝王切開すると何故かプラスに転じるという不思議な現象。各種の還付申請はとても面倒ですが、貰えるものは貰いましょう(笑)