引っ越し等で更新が遅くなりました。下書きしていたIoTプラレールの記事を続々とUPします :)
前回の記事はこちら。
モータードライバーの選定
モータードライバーには、ROHM社のブラシモーター制御IC「BD65496MUV」を搭載した小型モータードライバーユニットを使用しました。 スイッチサイエンスで「BD65496MUV搭載モータードライバー(POLOLU-2960)」という商品名で販売されています。
- 出版社/メーカー: スイッチサイエンス
- メディア: エレクトロニクス
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特徴としては、片面6ピンずつ合計12ピンで、基板のフットプリントが少ない点ですね。
一般的に、モータードライバーは制御IC用の電源と実際にモーターに供給する電源を別系統で供給ができます。今回はIoTプラレールの仕組みを簡素化するために同じ電源を両方ともに使用します。別々に供給すれば制御用に5V、モーター用に1.8V・・・といったこともできます。
モータードライバーの繋ぎ方
以下の図は、前回紹介したProtoZeroの回路図です。(参考として掲載しています)
手順
モータードライバーの繋ぎ方としては、以下の手順になります。
- モータードライバーのVCCとVINにはモバイルバッテリー5V電源を繋ぎ、2つのGNDにはマイナスを繋ぐ
- INA、INBにはラズパイZeroからきたGPIOを繋ぐ
- OUTAとOUTBには、それぞれ駆動車両に繋がる2ピンソケットに繋ぐ
この時、OUTAにはプラス、OUTBにはマイナスが流れるようにします。 逆に電極を流すとDC-DCコンバーターが発熱して高温になりますのでご注意下さい。
制御方法
- INAがLOW、INBがLOWの時・・・電車は静止
- INAがHIGH、INBがLOWの時・・・電車は発進
つまり、Lチカさせるプログラムが書ければ、このモータードライバーは制御可能です。
補足
- モータードライバーの仕様として、INAがLOW、INBがHIGHの時に後進できますが今回の構成ではモータードライバーの先にDC-DCコンバーターがあるので後進はできません。
- PWMでモーターの速度をコントロールする事も可能ですが今回は簡素化するために使用していません。
- 発進時に電源が安定せずリセットされる場合、5V電源とモータードライバーの間に470uFぐらいの電解コンデンサー追加入れると安定します。
基板上に6ピンx2セットのピンソケットをハンダ付けした後にチップを載せる形で取り付けるようにすると、ハンダ付け作業時にモータードライバーの制御ICにダメージを与える事がなくなります。
次回は駆動車両のDC-DCコンバーターについてご紹介します。