IoTプラレールから9年の歳月が経ち、長男は4歳から13歳になりました。2015年に空前のIoTブームが起こり、今やIoTが当たり前の世界になりました。
その後どうなったのか、たまに質問がありますので9年間の子育てを共有します。
保育園時代
長男は5歳からプログラミングを始め、IchigoJamでBASICを学びました。プログラミング教育の詳細は、過去「ソレドコ」に寄稿しているので、興味のある方はご参照ください。
現実世界ではシンカリオンブームもあり、当時 未就学児だった息子も夢中になっていました。家族旅行では、新幹線とローカル電車、SLやトロッコ列車に乗る旅をし、南は沖縄、北は北海道まで、各地を旅しました。
沢山の事を経験した小学校時代
小学校に入ったら、夫の影響でガンプラ、ミニ四駆、各種工作に取り組んでいました。その結果、手先がとても器用になっていました。
自分の好きなことを見付けてもらいたくて、長男は小学校受験も、中学校受験もしませんでした。
小学校高学年になって「好きな教科は?」と訊くと、「算数、社会、理科、図工」と息子は答えます。社会は電車の路線図を見ていたから地理が分かり、理科は石の種類など、Minecraftで学んだ内容が出てくるから知っていると答えます。
小学6年生になったときに実力を試したいとの本人の希望で、ミニ四駆の大会に出ました。中学進学と共に、ミニ四駆を卒業する宣言をして、最初で最後の大会出場。
惜しくも予選敗退してしまったけど、軽量化やカスタマイズしている時の顔がとても輝いていて、本人も楽しそうでした。アキバでミニ四駆を走らせるため、練習場に同行したとき、急カーブを曲がる際にミニ四駆がスピンしてしまう課題があって、何度か車体の微調整をして先に進めるようになったときの達成感の表情。それだけでも親の私にはできない事だな…と感じています。
Minecraftに夢中になった6年間
小学校6年間、ずっとMinecraftに夢中でした。レッドストーン回路やコマンドブロックを極め、サトウキビ工場・食肉工場などの各種自動化、鉄工所(アイアンゴーレムトラップ)、などの世界を作っていました。
親の私はあまり干渉したくなくて、年に2回ぐらいワールドの様子を見に行っていました。
これが小学校低学年の頃のワールド。農業に夢中でした。
数年後には、各エリアに工場が建築されて、サトウキビ収穫まで自動化されるようになっていました。3歳年下の次男もMinecraftでプレイできるようになり、共同作業を始めるようになりました。
小学校高学年になったら、コマンドブロックでタワーを建てられるようになりました。
小学校高学年では、MinecraftのJava版を使うためにRaspberry Pi にMinecraftをインストール。
その後、マルチユーザーで遊びたくて、Linuxでサーバーを建て、友達と一緒にワールドで遊ぶように。ユーザー同時接続のためのサイジングも理解するようになりました。
ワールドで共同作業する同年代のお友達も見つかり、音声チャットを繋げながらワールドを発展させていくため、分かりやすく説明する力が格段に向上しました。小学6年生のときは放送委員長になり、各イベントで活躍していました。
中学1年になった今、息子はMinecraftから飛びだし、現実世界でAIを駆使しながらIoTをしています。もう声変わりも始まって、YouTubeでマイクラ実況動画をUpしたときの声も懐かしいです。
IoTとAIを組み合わせたホームセキュリティ研究
中1になった息子。建物設計の仕事に興味を持っている息子が、部屋のセキュリティに興味を持ち始めていて、IoTとAIでのセキュリティ向上を自主的に研究しています。
監視カメラをGPT-4と連携し、5歳の妹の顔を学習させて、妹が子ども部屋に入ってきたら「ドアを閉めようね」と録音した音声を再生させる仕組みを作りました。ナイトスコープ(赤外線)対応ができていなくて、夜間に妹がぬいぐるみを持ち出すときに認識失敗するそうなので、まだ試行中のようです。
部屋のセキュリティだけではなく、冷房を付けているから電気代を節約するため、SDGsの観点で取り組んでいるそうです。ドアに鍵を掛けることもできるけど、妹も常に成長しているから鍵を開けられることも想定して、先手を打っているそうです。
何を実現したいか
プラレールからミニ四駆、MinecraftからLinuxサーバー構築、工作とプログラミングどちらも学んで、そしてAIの活用方法を身につけて、今がとても楽しいと言っています。
部品を組み合わせて実現する仕組みは電子工作やマインクラフトで学び、現実世界での試行錯誤の大切さはミニ四駆で学び、9年間の経験で今がある。
実現したいことや目的が明確であって、プログラミング、工作、AIは手段の一つでしかない。どう活かすかは自分次第。柔軟な発想力と、やり遂げる力もあり、親の私が見失いがちになりそうな成長マインドを、キラキラとした目で見付けて、何歩先も進んでいく。
私から長男の成長記録は、もうこれで最後になります。
中学生になって、自分の人生を歩み出して、自分の進むべき道を見付けられるよう、息子のこれからを応援しています。