前回の話の続きになると思います。
産後、特に自己肯定感が低くなっていたことについて
私自身、出産がきっかけでブランクができることで、自信をなくしたり周りと比べたりしていました。第一子を出産したのがもう11年前で合計3人産んでいるので、11年間も自己肯定感の低空飛行が継続していたのだとやっと気付きました。これは個人の感想ですが、周りが優秀すぎるため、劣等感で無意識のうちに自分を枠にはめてしまい、自信を喪失していたのではないのかと。
「もう若くないから」と諦めはじめると、それが本当に限界になる
昨年、シャーマンキングを久しぶりに見たとき、私自身は自分で決めた「天井」という限界を悲観していたのだなと気付くことができました。シャーマンキングのお陰で、呪縛から解き放たれました。
自己肯定感が低かったり、自分を過小評価することでチャンスを逃すことがあるのだと思います。特に自信がなくてチャレンジしたくても踏み込めずにいたり、子育て中で迷惑をかけないだろうかと気にしすぎて、転職時の大事な年収交渉に消極的で、長い間年収が上がらずにいて、30代後半になってひどく後悔していたり。(今は転職したので状況は変わっています)
大切な事なので二回言います。自己肯定感が低く、結果的に自分を過小評価することでチャンスを逃してしまいます。時間は戻ってこないので可能な限り早めに気付いた方が良いと思います。
私はそれに気付き、「自分は○○だからできない」という考え方をやめたことで、30代後半になっても再び成長できるようになりました。
補足すると、私自身の体験談としてはこのような経験をしていているので、他の人が私と同じ状況であるとは思っていません。これまで知り合った方々は本当に優秀で、自分を大切にしているから将来的なキャリアも大切にされている人が多かったように思います。
資格取得の利点
自分で無意識のうちに決めた「天井」を破ったことで、再び私は成長を始めました。
私はこの半年間で6つの資格を取りました。今月は、マイクロソフト認定試験で難易度が高いとされる 「AZ-305」(Microsoft Azure Infrastructure Solutions) を試験予約をしてから10日後に受け合格し、「Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert」に認定されました。
資格取得する理由は3つあります。まず第一に、資格は自分自身を過小評価せずに正しく適切に評価できる指標になります。次に純粋に知らない知識をインプットすることで成長に繋がる事が2点目、最後に大事なのは 持っている資格で何が得意なのか客観的に理解してもらえることの大切さに気付いたからです。
私は今でも、「AZ-305に合格できたのは偶然自分が理解できる内容が多かっただけで運が良かっただけ」と本気で思っています。それだけ自己肯定感が低いのをどうにかしたいから、このエントリーを書くことにしました。自分に言い聞かせるために。運が良かったのかもしれないけど、それが自分の実力なのだと自分に理解させています。
子育て中の資格取得について
子育て中のスキルアップはどうしていますか?資格取得のための時間確保など、どうすべきか悩みますよね。
正直なところ、出産前よりも自由時間が減って、時間捻出が課題だと思います。どれだけ工夫して勉強時間を確保できるかが重要だと感じています。
第三子の出産後は育児と自身の療養で精一杯で何もできなかった自分が、育休明けてから1年後に資格取得にチャレンジできるようになりました。
なお、余談ですが出産前の過ごし方についてはWebメディアの「りっすん」で以前インタビューを受けました。妊娠中の方やパートナーの方に読んでもらえると嬉しいです。
出産後に育児休業を取っている間は育児の事で精一杯で、どうしても技術から離れてしまう。
だから、自信をなくしたり、低い自己肯定感が更に低下してしまって、自分を過小評価してしまいがちになる。でもそれは違って、ホルモンバランスが崩れたり産後で体調が優れなかったりするだけだから、自分自身が何もできなくなった訳ではないのだと、タイムマシンがあったら、そのときの自分に伝えたいです。
子育て中の資格取得についての流れ
育児しながらの資格取得、実際のところのポイントを紹介します。
(1) 宣言する
まず真っ先に意思表明をすることで取り組みやすくなります。これ本当にオススメで、「いつまでに、何をやるのか」をTwitterでのメモ書きでもいいので意思表示することで行動を起こしやすくします。
(2) 先に試験日時を予約する
理解出来るようになったら試験を予約するのではなくて、まず最初に予約日時を確定しておく事をオススメします。あと、少し表現しづらいのですが、周期的に自分の体調が万全である日にしています。いつも元気ですが腹痛がない日がいいですね。
(3) 勉強する
1日当たり勉強する時間を決めておきます。絶対を求めることはせずに可能な限りできる範囲で勉強します。私は、平日の就寝前30分間を使いました。休日はまとまった時間が取れたら集中的に勉強するようにします。
金曜日の夜に爆睡して10時間寝てしまい、朝起きて「あ、しまった・・・!」と後悔したのですが、疲れているときに休めて逆に頭がスッキリして限られた時間での学習がスムーズになりました。 頭に入らないときは、思いっきり寝て疲労回復させる事も大事ですね。
試験当日は家事をしないようにしていました。食洗機に入れたり掃除すると地味に時間を奪われてしまうので、一部は夫に頼み、他は後回しにしました。
(4) 腹ごしらえをする
2時間以上の試験で、かつ「難しい試験らしいし、全然自信がないな…」と勝率が低いと感じるときにルノアールのプリンを食べます。
「プリンが美味かったし、もう大丈夫。最後まで諦めずにテストをやり遂げよう!」といった「最後まで諦めない気持ち」が芽生えます。プリン代のためにも最後まで頑張ろうと更にやる気が出てきます。2時間以上の試験になると集中力が切れやすくなるので、プリンで糖分を補充することで集中力が持続できます。プリンがないときはグミでもいいので、試験前に食べるようにしています。
なので、試験会場選びは大事です。ルノアールが近くにある試験会場「西日暮里」、ルノアールから少しだけ離れているけれどアクセスの良い「秋葉原」にしています。ただし西日暮里は山手線すぐ近くなので電車の発車音が気になる方はあまりオススメしませんが、個人的には気に入っています。
※ ルノアールの回し者ではありません。
(5) 最後まで諦めずにやり遂げる
試験会場に入って試験がスタートするとき、深呼吸をした後「全集中」と心の中で集中モードに切り替えるようにします。
そして、途中で諦めずに最後まで解いて、時間が余ったら見直すことを徹底し、焦らずに終わらせることで、何とかなると思います。
諦めそうになったら、「あきらめたらそこで試合終了ですよ」とスラムダンクの安西先生を頭の中に直接語りかけるように登場させるのです。安西先生の名言は諦めそうになったらいつでも活用できるので使ってみてください。
もし試験に不合格になったとしても、勉強する箇所が分かり取り組みやすくなると思います。まず「とりあえず試験を受けてみる」ことで試験の難易度が分かるのではと思います。
(6) 報告する
合格したらSNSやTwitterで報告し、LinkedInの保有資格もアップデートします。同じ試験を受ける予定の誰かの励みになると思います。
Azureの試験受かったーーー!!!
— Manami Taira (@mana_cat) July 18, 2022
本当に奇跡だ pic.twitter.com/TY8YGnSSah
まとめ
最後に。 これは子ども3人いる私の経験ですが、育児で手一杯なときは、頑張りすぎないことです。子育ては子どもの命がかかっているからこそ、心と時間に余裕がないとスキルアップの時間は作れないと思います。自分に余力ができるように、自分を労り、日々の疲れを回復させる事が最も重要だと思います。
一人で手一杯なときは誰かを頼ることも重要なので、まずは自分を大切にしながら過ごして欲しいです。