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自宅IoT、仕事と家庭、カメラ、筋トレ生活

赤ん坊だった息子が9年後にVS Codeをインストールするまで

達成したい目的のための「プログラミング」

先日のエントリーの続きですが、ゴールデンウィーク期間中に小4長男とIoTピンポンを作る事になりました。

「カメラが付いていると防犯カメラにもなるよね!」と案を出してくれる長男。「難しいと思うけどやってみる?」と訊いてみて「楽しそうだからやってみよう!」とポジティブに答えてくれました。 長男自身が主体的にやりたいらしく、長男所有のPCにVisual Studio Codeをインストールしていました。

M5Stack Core2 for AWS - ESP32 IoT開発キット - スイッチサイエンス

「M5Stack Core2 for AWS」のマニュアルを読みながらチュートリアルを進めていって、最初の温度センサー検知アプリが動いた時に、「できたー!」と満面の笑みでした。防犯カメラのシステムが簡単に作れる訳ではなくて、段階的に経験していく必要性をよく理解しているようです。

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もちろん簡単にはいきません。「Windowsで接続デバイスの確認ってどうするんだろ…調べよう」、「ビルドって時間が掛かるんだね~」、「ファームウェアの書き込みが失敗したー!やり直し!転送先をCOM6に書き替えてファームを送らないと成功しないかも」など、試行錯誤の連続。なかなかスムーズにいかないし、成功するまで地味に大変なんですよね。IoTとなると、総合格闘技のような難易度もあり正直難しいと思います。

それでも、否定はしませんし、応援しています。みんな最初は初心者だし、自分自身も初心者でした。モノ作りは完成するまで失敗の連続です。その失敗から得られた経験の積み重ねも、これからの長い人生においては必要です。諦めずに何かをやり遂げようとする本人の意思を尊重し、親としては一緒に考えつつも見守っていこうと思います。

マイクラのために英語を勉強

昨年、塾で英語を勉強し始めた長男。英語は小学校で必修科目ですが、マインクラフトの最新情報が英語だから、英語を勉強して情報をいち早く入手したいといった動機でした。結果としてソフトをインストールするときに簡単な英語を理解したり、マニュアルを読むときに英語から日本語に変更するボタンを探したり、英単語を最初から知っているかどうかで理解の進み具合は全く違う気がしました。

初めてのコンピューターがIchigoJamだった事も大きい

あと、黒い画面に慣れているのは、息子達が初めて触ったコンピューターがIchigoJamだったからだと思います。IchigoJamを通してコンピューターとモノ作りの楽しさに触れたから、純粋に楽しいのかもしれません。当時5歳の長男にプログラミングを教えていたのは夫ですが、当時の記事については以下になります。

「論理的思考」より「子どもの好奇心」――親子のプログラミング学習で心得ておきたいこと (1/2):EdTechZine(エドテックジン)

長男が産まれた頃のこと

AWSの東京リージョンがローンチされたのが2011年3月。2011年の暮れに日経LinuxにAmazon EC2について寄稿をしたのを覚えています。執筆中、生後3ヶ月の長男をあやしながら執筆をしていて、「この子が小学生になる頃には、クラウドが当たり前になる。どんな時代になるんだろう」と考えていました。
昨年、長男はマイクラの世界で建築するために自分のPCを買い、そして今 問題解決のためにVSCodeをインストールしている未来がここにありました。何かをやり遂げたい目的があるから、手段としてPCなどのデバイスやプログラミングがある事を、子どもの成長を見ながら再認識しました。

プログラミング教育必修化の恩恵

2020年より小学校でプログラミング教育が必修化されました。GIGAスクール構想により1人1台のPCが割り当てられ、小学生のうちにITリテラシーを得るのが当たり前になって、プログラミング教育の恩恵を受ける機会が増えると思います。今後、これからの子供達がプログラミング教育で得た知識をどのように活かしていくのか楽しみですね。

オリジナルTシャツ作りで作る喜びを

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余談ですが、長男はマインクラフトのためにユニクロでオリジナルTシャツを作りました。既に用意されているマイクラのスタンプを配置していくものですが、モノ作りとしてもTシャツデザインが楽しかったようで、次男用のTシャツも作ってくれました。親としては、こういった手段があることを共有し、最終的に子ども達がどうしたいのかを尊重していきたいと思っています。

utme.uniqlo.com