LPIC303に合格しました。(勉強期間 2週間)
LPIC303は難しい
結論から言うと、LPIC303は他のLPIC試験と比較したら難しい部類に入ります。もし、業務命令やノルマでどうしてもLPICレベル3のいずれかを取る必要があって、こちらのページに辿り着いたのなら、LPIC 300や304を狙った方がいいと思いました。
LPIC303は試験範囲からまんべんなく出題されます。攻略方法といった近道なんて無く、試験範囲を完全にマスターするのみです。
※もちろん、どの資格を取得したとしても、ご自身のスキルの証明になりますので勉強することは大事です。
私は5年前にLPIC304を取得し、その優位性の期限を迎えていたためLPIC303を受験しました。
再認定ポリシーに注意
ちなみに、LPICレベル3(300,303,304)は最上位資格となるので、優位性の期限を延長するには有効期限内に同じ試験を受けて再認定される必要があります。今回、私は303を受けましたが、レベル1、レベル2、そして特例でレベル3 Core (LPI 301 Core)の優位性が延長されたことになります。そして、304の優位性がなくなり、INACTIVEになっている状態です。
再認定ポリシーは一度しっかり読んだ方が良いと思いました。
参考資料
基本的に実機で確認です。Amazon EC2 でRHEL7.4インスタンスを起動して詳細を確認していました。その他は以下のような参考資料で補いました。
黒本(303 ver2.0対応)
念のため黒本は買いましたが、誤植が100箇所ほどあり間違いが多すぎて使い物になりませんでした。こんなに誤植が多い書籍は初めてで失望・・・。
そんな皆さまに朗報。2017年9月22日より改訂新版の黒本が発売になったようです。改訂版だったら安心できそうですね。
改訂新版 徹底攻略 LPIC Level3 303 教科書+問題集[Version 2.0]対応
- 作者: 常泉茂雄,菖蒲淳司,サイオステクノロジー株式会社面和毅
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2017/09/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Red Hat公式RHEL7セキュリティガイド
試験が終わってから気付いたのですが、このRed Hat公式のセキュリティガイドの一部は参考になるだろうと思います(PDFファイル)
LPI公式の「303試験の例題と解説」
例題よりも、解説が丁寧だと感じました。まとめて書籍化すればいいのに。
DNS温泉資料
DNSSECについて正直あまり分からなかったので、ちゃんと調べました。浸透言うな先生より、資料が公開されております。(PDFファイル)
資料の内容ももちろんですが参考リンクもあわせて読みました。この資料のお陰でDNSSECについての理解は深まりましたので、本当に感謝しております。
http://www.e-ontap.com/dns/DNSSEC-seminar2017.pdf
"DNSSECの仕組みとKSKロールオーバへの対応" https://t.co/D7NnYHPF0f (更新) #dnsonsen4
— 浸透いうな/伝播いうな/反映いうな (@tss_ontap_o) 2017年9月17日
勉強方法
試験範囲を元にクイズ作成ツールでマイ問題集を作成。自作eラーニングをしていました。結果的に、この勉強方法が良かったのだと思います。今なら改訂新版の黒本が発売になったので、その問題集を元にしても良さそうですね。
改めて説明しますが、LPIC303は試験範囲からまんべんなく出題されます
- DNSSEC、FreeRADIUS、OpenVPN、IPSec、FreeIPA、OpenVAS、iptables、SELinux、Linux拡張ファイル属性、暗号化、openssl、CIFSマウント、nmapなどはコマンドだけではなくてオプション、設定ファイル、パラメータまで完璧に覚えること
- 翻訳された日本語が不自然でそれが難しかった。問題文の上に「English」ボタンがるので、それで原文を何度か確認しました
- 公式の出題範囲の名称の通り翻訳されて出題されているようです。例えば、DNSSECのKSK、ZSKは「鍵の署名鍵」「ゾーンの署名鍵」として表記が統一されているようです
資格更新はお早めに
(書いているうちに日付が変わりましたが)今日がLPIC優位性の有効期限日でしたので、これで不合格だったら翌日にはLPIC失効でした。(ギリギリの受験になった理由は以前のエントリーを参照)