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夫と出会ってから6年経った

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夫と出会ってから6年経った。

私は就職してすぐに結婚して離婚を経験している苦い経験があって、もう結婚なんてするもんかと思ってた。当時の私は、妊娠することが難しいと言われて婦人科通いを続けていた。すぐには症状が改善できず、当時の夫に離婚を言い渡された。「子どもが産めない女性と結婚してしまったことを後悔しているし、子どもができないなんて何の価値も無い」と目の前で切り捨てられた過去は、今でも忘れない。

結婚って何だろうね。幸せって、なんだろうね・・・そう思って過ごしていた。たまに会う姪っ子を抱っこしては、愛しさと泣きたくなる気持ちが半々で複雑だったし、治療で通っていた婦人科で、妊婦が愛おしそうにお腹を撫でている表情が視界に入ってしまうだけでも逃げ出したかった。どれも幸せな光景なのにね。

そう、昔の私は「女性の幸せ」という型にはまることができなくて、苦しんでいたんだよ。当たり前のような幸せから外れてしまうだけで、周りからは不幸な人と同情されるのも苦しかったし、正直生きづらかった。

だからなのかな、ITエンジニアとしての技術力をもっと上げて、これからも一人でこの東京で生きていこうと思った。結婚とか、型にはまった女性の幸せとか、そんなのどうでもいいから。

そんなとき、彼と出会った。技術力を上げるために、私は技術書を読んでいた。分からない所があってサインしてもらうついでに質問しようと思って著者に直接会う約束をした。それが、彼との出会いだった。

暫くして、彼の友人から猛プッシュがあったのをおぼえてる。「この人、めちゃくちゃ良い人だからオススメだよ!また会うようにセッティングしとくから!」そんな猛プッシュがあったお陰か、次にまた会うことになった。そう、世の中はちょっとしたお節介で予想外の展開に進むことがあるんだな。彼と会う予定の数日前に、職場の上司からスカートめくりに遭うセクハラ事件も重なり、当時の私は相当沈んでた。

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落ち込んでた私を元気付けるために、彼は一緒に登山したり、写真を撮りに行ったり、優しかったな。同時に、なんでこんなに優しくしてくれるんだろう・・・とも感じた。多分、自分が鈍感すぎたんだと。そして、正式に彼とお付き合いをすることになったとき「将来、もし私と結婚したいと思っても、子どもが産めないかもしれないよ。それでも付き合いたいの?」と訊いた。
「子どもに恵まれなくてもいい。ずっと一緒に居たい。あなたを大事に想っているから・・・」と、彼が答えてくれたとき、今まで自分にこびり付いていた真っ黒なススのような物が、心からごっそりと剥がれ落ちていた。
それからは孤独で泣きたくなるようなことは無くなった。たとえ、子どもを産むのが難しくても、私をひとりの人間として認め、愛してくれる人がいる・・・それだけで、これまでの苦しみから私の心は解き放たれ、自由になった。

彼と出会って6年経つけど、その時からいつも彼はニコニコしてる。どんなに毎日が大変でも、周りを明るくしてくれる。ほぼ希望がなかった妊娠にも恵まれ、現代医療のお陰で何とか出産することができた。
息子達も彼とそっくりで、いつもニコニコ笑っている。まるで太陽のような笑顔で、かつて孤独だった私に光を降り注いでくれる。だから、過去は振り返らなくて良いんだと思ったし、今という時間を大事に過ごしていきたいと感じている。

やっと見付けたよ、自分の幸せを。

ありがとう。

すべての女は、自由である。

すべての女は、自由である。

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