αのレンズ資産を、EマウントのNEXで活用する
私はこれまでα350を使っていて、NEX-3に乗り換えたので、実はAマウントのレンズを何本か持っているのです。そのまま使わない状態だと勿体無いので、メーカー純正のマウントアダプターLA-EA1を使ってみることにしました。
検証環境
写真の左から順に、製品の説明。
被写体は「午後の紅茶 無糖」とお花にしました。
装着時の状態
マウントアダプターとTAMRON 90mmマクロを装着した状態。
見るからにして、ごつい・重い・NEX本体がオマケのような存在に。今回は至近距離を撮影するために、SLIK 三脚 スリックミニを使っています。
期待以上の使い心地
実は、マウントアダプターを使うまでは、正直あまり良い印象はありませんでした。理由は、αには本体側に手ブレ補正がついていて、NEXにはレンズ側に手ブレ補正が付いているからです。Aマウントのレンズを使う時点で、どうやったら手ブレ補正するんだろうという疑問があったので。でも、これは使ってみないと分からないと思ったのです。
しかし、私の不安要素を覆すかのように、使ってみて期待以上に使いやすかった!
使いやすさの秘訣は「MFアシスト」機能
マウントアダプター装着時はオートフォーカス(AF)機能を利用するか、マニュアルフォーカス(MF)撮影…つまりピントを手動で合わせる事が必要になります。MF撮影の場合、一見、撮影が難しそうに見えますが、次の「MFアシスト」機能が付いているので思った以上に楽に撮影できます。
なお、今回はMF撮影のみ行っていますが、AF撮影時についてはITmedia: NEX-5の新ファームウェアを試す(AマウントレンズでAF編)が参考になると思います。
MF撮影時、NEX本体に「MFアシスト機能」が付いています。撮影したい被写体に対して、7.0倍または14.0倍に拡大ができ、レンズのピントを合わせやすくしています。
これまで、α350のビューファインダーを使ってマクロ撮影していると、微妙にピントが合わなくて苦戦していた頃を思い出し、これはすごく便利な機能だと思いました。
「午後の紅茶 無糖」の貴婦人にピントを合わせたところ。「MFアシスト」機能を使えば、ピシャッと合います。ピント合わせに失敗して、何度も撮影する事はなくなります。
こちらの百合の写真は、「しべ」にピントを合わせています。
しべを拡大したところ。マクロレンズで、至近距離の撮影を行うとき「MFアシスト」機能は重宝します。
上記の写真はマウントアダプターにSAL1855のレンズを装着して撮影した百合になります(三脚不使用)。マクロ撮影せず、標準レンズ程度のものだったら、三脚は使わなくても難なく撮影できます。
Eマウントレンズが少ないための代用として使える
Eマウントの欠点としては、提供されているEマウントレンズが少なすぎる点にあります。それを補う意味として、マウントアダプターを使用し、他マウントをNEXで使用することは有用だと思います。
ただし、Aマウントのマクロレンズや望遠レンズを装着すると正直重たいので、「軽さ」を追求するNEXのコンセプトとしては外れてしまうことを承知しないといけないのですが。
もちろん、Eマウントの30mmマクロレンズSEL30M35が2011年9月発売予定なので、小型のこちらが予定通りに発売される事を期待しています!
おまけ。マウントアダプターに90mmマクロを装着して、フロレスタの猫ドーナツを撮影したところ♪おうちフォトに大活躍です!
今後、他のマウントアダプターも利用してみたいなと思っています。その時はまたレビューしてみます!